◎「八日目」
(原題「Le Hutieme Jour」 ベルギー・フランス作品 1996年)
ベルギーのダウン症のある俳優、パスカル・デュケンヌが、映画の中でダウン症のある人を熱演。パスカルはダニエル・オートゥイユとともに、1996年のカンヌ国際映画祭で主演男優賞をダブル受賞した記念すべき作品です。監督・脚本・台詞は「トト・ザ・ヒーロー」(パスカルはこの映画にも出演)でカンヌ映画祭新人監督賞に輝いたベルギーのジャコ・ヴァン・ドルマルで、彼の長編第2作。
ストーリーは、エリート・ビジネスマンが、ダウン症のある青年との奇妙な友情を通じて、人生の本当の意味を学ぶという内容です。
パスカルは、ベルギーにある知的障がいのある人たちのための芸術学校・芸術団体「クレアム」で演劇を学びました。
2005年6月20日 Eテレの「福祉ネットワーク」でパスカル・デュケンヌが取り上げられました。
「ぼくは挑戦し続ける 〜ダウン症の俳優 パスカル・デュケンヌ〜」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/arch/mon/50620.html
◎「筆子・その愛 ―天使のピアノ―」
(監督・製作総指揮:山田火砂子(現代ぷろだくしょん) 2006年製作)
平成19年度児童福祉文化賞受賞作品 文部科学省選定(家庭向け)ほか多数推薦。
日本で初めての知的障がいのある子どもたちの福祉施設「滝乃川学園」の初代園長、石井亮一の妻・石井筆子の生涯を描いた作品。筆子には常磐貴子、夫・亮一には歌舞伎界から市川笑也が出演。学園の子どもたちを、実際に知的に障害がある子どもたちが演じて評判になりました(ダウン症のある人たちが多数出演し好演しました!)。この映画がきっかけになって(株)ケイプランニングに、日本初の知的障がいのある人たちの芸能プロダクション「子どもSPクラス」が誕生しました。
◎ドキュメンタリー映画「タケオ ―ダウン症ドラマーの物語―」
(監督・常田高志(映像グループ ローポジション) 2011年製作 文部科学省選定)
主人公の「タケオ」こと新倉壮朗は、アフリカン・ドラムをはじめ、ピアノやマリンバを演奏し、1998年より、各地でコンサート活動を行っているダウン症のある青年ミュージシャンです。その演奏はパワフルで、セネガルのサバール(アフリカン・ドラムの一種)奏者で人間国宝のドゥドゥ・ンジャエ・ローズも感嘆しました。熱く激しいステージは、まさに生きる喜びで溢れています。
この映画は、2008年に念願だった西アフリカのセネガルを訪れたときの様子を撮影したもの。仕事の様子や、ボランティアとして子どもたちと音楽を楽しむタケオの日常も織り込まれています。
◎「コーキーとともに」
(原題「 Life Goes On」 ABCで1989年〜1993年放送 アメリカ作品)
アメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ。ABCで1989年から1993年までに93エピソードが放送されました。日本ではNHK総合で、第1シーズンのみが1991年に放送されました。ダウン症のあるコーキー・サッチャーと、彼を支えてい家族・友人の物語。
コーキー役をダウン症のある.俳優、クリス・バーク(1965年生まれ)が見事に演じました。
◎「ザ・ノンフィクション」の「ピュアにダンスシリーズ」
(フジテレビで放送 セイビン映像研究所制作)ダンスレッスンの合間に、二人だけの秘密の話…「ピュアにダンス」主人公の田中良さんと吉岡智子さん
5人家族の田中家。兄たちが結婚して年々家族が増え、全員集合時には食卓がますますにぎやかに
【セイビン映像研究所より】
2003年、ダウン症の人たちのエンターテイメントスクール「ラブジャンクス」に出会いました。ダンスを心から楽しんで エネルギッシュに踊る姿に惹かれて取材を始め、以来、彼らがダンスに打ち込むことで自信をつけ、仕事にも、恋にも可能性を拡げてゆく様子を追いかけてきました。
その過程が「ザ・ノンフィクション」ピュアにダンス シリーズとして、これまで5本の番組になりました。
2003年、ダウン症の人たちのエンターテイメントスクール「ラブジャンクス」に出会いました。ダンスを心から楽しんで エネルギッシュに踊る姿に惹かれて取材を始め、以来、彼らがダンスに打ち込むことで自信をつけ、仕事にも、恋にも可能性を拡げてゆく様子を追いかけてきました。
その過程が「ザ・ノンフィクション」ピュアにダンス シリーズとして、これまで5本の番組になりました。
「ピュアにダンスIV 〜田中家の7年〜」(2010年10月17日放送 ) が二つの国際賞を受賞!!
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1967年から続く歴史あるもので、世界各国から応募がある中での受賞は、素晴らしいことです。
◆ | 国際エミー賞のドキュメンタリー部門で最終候補の4作品の一つとしてノミネート惜しくも受賞は逃しましたが、快挙です! |
◆ | USインターナショナル フィルム & ビデオフェスティバル 2011」テレビドキュメンタリー Biography部門で金賞 |
◎「生まれる。」
(TBSで放送 2011年) 2011年の4月クールのTBS金曜ドラマとして、堀北真希を主演に迎えて放送されたドラマ。
物語は、母親の51歳での妊娠という出来事を機に、家族の大黒柱であり4姉弟の長女である林田愛美を中心に、長男・林田太一、次男・林田浩二、次女・林田美子、そして母親である林田愛子が、様々な葛藤を抱えながらも、生まれる「命」、そして「人と人との絆」について考え、悩み、自らにもう一度「生きる」ということを問いかける、至極のヒューマンドラマ。脚本は、鈴木おさむ。
物語は、母親の51歳での妊娠という出来事を機に、家族の大黒柱であり4姉弟の長女である林田愛美を中心に、長男・林田太一、次男・林田浩二、次女・林田美子、そして母親である林田愛子が、様々な葛藤を抱えながらも、生まれる「命」、そして「人と人との絆」について考え、悩み、自らにもう一度「生きる」ということを問いかける、至極のヒューマンドラマ。脚本は、鈴木おさむ。
※ | 高齢出産ということで、ドラマの中で「ダウン症」のことが詳しく取り上げられました。さらには、役としてダウン症のある子どもが登場。 ダウン症のある高井萌生(ケイプランニング 子どもSPクラス所属)が立派に演じました。 |
ドラマの中だけの絵本が、実際に出版!
◎文:近藤卓巳 絵:川島由佳『ママへのちょっと早めのラブレター』
(朝日新聞出版/1,200円+税/2011年6月)
◎文:近藤卓巳 絵:川島由佳『ママへのちょっと早めのラブレター』
(朝日新聞出版/1,200円+税/2011年6月)
絵本はドラマの中でだけのものだったはずが、視聴者から「どこで買えるのか」「ぜひ出版してほしい」と問い合わせや希望が殺到。出版の運びとなったそうです。文章を書いた近藤卓巳さんとは、実はドラマの中の産婦人科医。実際の文担当は、脚本の鈴木おさむさんです!
◎「たったひとつのたからもの」
(日本テレビで放送 2004年) ダウン症のある息子・秋雪の生涯(1992年〜1999年)を母・加藤浩美が記した手記もとにしたテレビドラマ。きっかけは、2001年8月、写真作品が明治生命(現在の明治安田生命)のコマーシャルに採用されたこと。
2004年10月26日には松田聖子、船越栄一郎主演でドラマ化されました。秋雪役として、ダウン症のある子どもたち(成長段階に応じて:杉森翼、後藤響、辻智基)が出演。中でも杉森翼(当時6歳)の演技は、自然で、とてもかわいらしく大評判になりました。
2004年10月26日には松田聖子、船越栄一郎主演でドラマ化されました。秋雪役として、ダウン症のある子どもたち(成長段階に応じて:杉森翼、後藤響、辻智基)が出演。中でも杉森翼(当時6歳)の演技は、自然で、とてもかわいらしく大評判になりました。
(写真作品)
明治生命 第1回「しあわせな瞬間」フォトコンテスト 銀賞受賞作品 IBA賞 入賞(2002年)
◎「ブラックジャックによろしく」
(TBSで放送 2003年)ダウン症のある赤ちゃんが登場する漫画「ブラックジャックによろしく」第4巻
佐藤秀峰による同名の漫画作品を題材にしたテレビドラマで、研修医・斉藤英二郎が目にする日本の大学病院や医療現場の現状を描いています。主演は妻夫木聡。
ドラマは第4巻を題材にした物語…「生まれた赤ちゃんはダウン症だった」。
ドラマは第4巻を題材にした物語…「生まれた赤ちゃんはダウン症だった」。