ダウン症のある子、赤ちゃんのころから「ことば」をはぐくむー乳幼児期の子育てからー

編著/植田 紀美子
定価/ 1540 円(税込)かもがわ出版

この本は、
part1.ダウン症のある方の健康とくらし、
part2.ダウン症のある子どもの「ことば」をはぐくむ、
part3.お役立ち情報、
3つの章で構成されています。

ダウン症のある子どもの家族から寄せられた、「ことば」についての悩みや疑問の中で、どの様に「ことば」をはぐくんでいくことができるかのヒントが詰まった1冊になっています。

「はじめに」より、著者のメッセージを一部抜粋します。

はじめに

 「ことば」がはぐくまれる過程は、よく木々の育ちにたとえられます。りんごの木は、土の中の小さな種がたくさんの水を吸い上げ、芽を出します。 そして、枝を伸ばし、葉を茂らせ、太陽の光を浴びて、時間をかけて大きく成長します。さらに、花を咲かせ、実をつけていきます。 話し「ことば」は、このりんごの実です。りんごの木に実がなるまで、周りの人とのたくさんの経験を通じて、伝えたい気持ちをたくわえ、その気持ちをさまざまな方法で表現します。そして、人の動作や行動、多様な環境に気づき、わかることやわかる「ことば」を増やしていきます。そして、最終的に「ことば」を話します。

 「ことば」を話すまでの、とても大切な過程を「ことば」の土台と表現し赤ちゃんのころから、子育ての中で、どのように「ことば」の土台をはぐくむことがで きるかということをメインテーマとしています。

 養育者の方々のみならず、保育所等の保育士、幼稚園の教諭、療育機関の専門家など、多くの方に参考にしていただける本になっています 。

ダウン症のある子、赤ちゃんのころから「ことば」をはぐくむー乳幼児期の子育てからー

(JDS専務理事/清野 弘子)

ダウン症のある子、赤ちゃんのころから「ことば」をはぐくむー乳幼児期の子育てからー