出生前診断 受ける受けない誰が決めるの? ―遺伝相談の歴史に学ぶ―

山中美智子・玉井真理子・坂井律子 編著
生活書院/2,200円+税/2017年11月

2012年8月29日付の読売新聞の衝撃的な記事「妊婦血液でダウン症診断 国内5施設 精度99% 来月にも」から5年5カ月。精度こそ数字を訂正する必要がありますが、2017年10月時点で、89施設が認定を受け、この新型出生前検査・診断(NIPT)が臨床研究として実施されています。
聖路加国際病院遺伝診療部の協力を得て、長年にわたり遺伝カウンセリングを実施し、そのあり方を模索してきた関係者の記録を残し、どう向き合うかを立ち止まって考えるため、本書がまとめられました。