User’s Voice

「子育て手帳を使ってよかった!」
実際に子育て手帳を利用している方々の感想をご紹介します。

まずこの手帳が、同じ様な経験をしてきた先輩達によって作られているという事。
それは、とても心強く安心感を与えてくれます。
娘が産まれて、ダウン症があると判った時、何よりも知らないという事が不安でした。
初めての子供で、普通の子育てというもの自体、不安なものだったので、ダウン症があると、もっともっと大変なのでは…?
色々な事が必要なのでは?
等々、自信はないし、恐いし…。
なので、最初にした事は、ひたすら検索するという事。
その中で、早期療育が必要という言葉を目にする事が多かったのですが、実際、早期療育って何?どうすれば良いの?どこに相談すれば良いの?
等々、頭の中は、解らないでいっぱいでした。
検索すればするほど、何が本当で何を信じれば良いのかもわからず、不安は増すばかり……。
あの時に、この手帳に出会っていれば、かなり不安は軽減されたと思うのです。
親の会の事、職場復帰の話も、不安の軽減に繋がると思います。
そして、先輩からのメッセージ…。
不安でいっぱいな時に、1番スッと心に入ってくるのは、ダウン症の子供を育てている先輩ママの声だと思うのです。
私はそうでした。

そして、後半の記入欄にも、一つ一つ細やかな気配りがあります。
本物の母子手帳では、溜め息をついてしまう様なページが、楽しく記入出来るように工夫されています。

そして、この手帳の大きさや厚さ。
私の市で配布されるサポートブックは、かなり分厚くて重いので、持ち歩くには不便です。
でも、施設に通うことにした時、リハビリを始める事にした時、保育園に入る事にした時など、様々な場面で、今までの成長を訊かれます。
この手帳なら軽いし、そういう時に持っていけば、見やすく答えやすくて、とても便利だと思います。

1つだけ残念なのは…
娘を産んだ時に、この手帳がなかったという事です。

なので、これからママになる人達に、当たり前の様に行き渡る日が来て、少しでも安心して前を向いて子育て出来る様になると良いなぁ…と、思います。

こんなのがあったら良かったな……っていう思いを持った先輩達が作ってくれたこの手帳は、本当に心に響きます。

そして、この手帳をきっかけに、他の障がいを持つ赤ちゃんを授かったママ達にも、それぞれに合った形での手帳が増えたりしたら、素敵だな…って思います。

本当に長々とすいません。
正直、どれだけでも書けそうな位に素敵な手帳です……(^^;)))
作ってくれて、本当にありがとうございます。
全てのページに、愛を感じ、暖かい気持ちになります。

「+HAPPY しあわせのたね」と共に

我が子がダウン症の疑いがあると告知されたのは、生後三日目。

まさかという信じられない気持ちで、障害児を産んでしまったという絶望の中にいました。ダウン症という名称や、何となくは知っていても、実際にダウン症の子と接したことはなく、知的障害という言葉が突き刺さり、得体の知れない不安ばかりが襲ってきました。

当初のショックが多少落ち着き、目を背けてはいけないという思いから、ダウン症児の育児ブログや書籍等を読んで、情報や体験談を集めていきました。情報化社会ですから、インターネットでダウン症と検索すれば、膨大な量の情報が出てきます。それぞれ全てに共通していた親御さんの思いは、「我が子が可愛い」ということでした。

そうか、ダウン症であっても可愛いいんだ。そう思って改めて我が子を見ると、とっても可愛く感じることができました。我が子が可愛い、そんな単純なことも見えていなかったのです。後から考えると、ダウン症だと知りショックを受けたのは、何よりも私自身がダウン症について偏見を持っていたのかもしれません。

そんな中で、私がこの母子手帳と出会ったのは、子どもが生後四ヶ月の頃でした。

この母子手帳には、ダウン症児を授かった先輩ママ、パパ、きょうだいからのメッセージがたくさん書かれています。このメッセージは、子どもがダウン症であっても幸せなんだよ、子どもがダウン症であっても可愛いんだよ、という大切なことに気づかせてくれます。私がインターネットで時間をかけて集めた情報が、この一冊にまとめられていました。

成長の記録、はじめて記念日には、我が子だけの成長を記録することができます。健常児であっても、子どもの成長というのは他の子と比べてしまうものです。市町村で配布される母子手帳は、月齢ごとに発達ができる・できない(はい・いいえ)で評価され、体の成長は発達曲線で位置づけられます。ダウン症児は発達がゆっくりであるため、標準からは発達が遅れ、母親としては劣等感を感じてしまうものです。また、ダウン症児は合併症を持っていることも多いため、ダウン症児の中でも発達はそれぞれとなります。だからこそ、目の前の我が子だけの成長を大切にしてあげることが必要であると思います。

この母子手帳は、初めてダウン症児を育てることになったお母さんやご家族の心に寄り添った手帳です。

ダウン症児を授かった親御さんは皆さん、同じ辛い思いを乗り越えてきています。でも、ダウン症児を育てている親御さんは皆さん、子どもを可愛がっている。皆さん幸せだと言っている。ああ、みんな同じなんだ、でも幸せなんだ、ということがいかに救いになったことか…。

そんな思いがギュッと詰まった冊子です。この手帳が必要とされる方に届きますように。たくさんのしあわせのたねが芽吹き、花開きますように。