成人期ダウン症の実態を多方面からとらえる

成人に至ったダウン症者の豊かな暮らしに貢献できるように研究をすすめていく上で研究会のネットワークを推進力としていただければと願っています。

成人期ダウン症研究会へのおさそい

成人期ダウン症研究会は、成人期のダウン症のある人たちに関する研究や臨床に携わる研究者の交流を促し、この分野での研究と支援方法の開発につなげることを目的に、公益財団法人日本ダウン症協会の公益事業の1つとして設立されました。近年、ダウン症者の平均寿命が60歳を超えるようになり、以前のダウン症像は大きく変化しています。医療的にも心臓手術を始め、合併症に対する診療指針はほぼ出来上がってはいるものの、成人期医療となると明らかな方針を立てられないままになっています。それは、日本における成人に至ったダウン症者の暮らしの実態、認知レベル、老化進行程度など実態調査も少なく、信頼できるデータが限られているためです。

一方、若年成人期の退行様症状、成人期のアルツハイマー病の進行などについては薬剤開発の対象にもなり、近年注目されるようになりました。さらに、高齢期になっても動脈硬化が少ない、死因として脳卒中が多いなど特徴的なことが多く、研究者の注目を集めています。そこで成人期ダウン症研究会では、成人期のダウン症者の実態を多方面からとらえ、成人期ダウン症者に発症する早期老化のメカニズムなどの病態を科学的に解明していき、成人に至ったダウン症者の豊かな暮らしに貢献できるように研究をすすめていく上で研究会のネットワークを推進力としていただければと願っています。

第3回成人期ダウン症研究会プログラム

開催日時 2019年11月15日(金)13:30~17:00
会場 大正大学(東京都豊島区西巣鴨3丁目20−1)
参加費 公益財団法人日本ダウン症協会会員 3000円 非会員 4000円(当日入会可)
※「JDS会員」とは、公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)から毎月会報を送らせていただいている会員です。 JDSは公益事業を行うにあたり、ダウン症のある方の親だけでなく、ダウン症に関わる支援者・専門家の方々にも多くご入会いただいています。 成人期ダウン症研究会のみの会員資格はありません。
内容(敬称略) 研究報告:2018年度助成対象研究プロジェクトより
発表:決定しだいご紹介いたします

研究助成プロジェクト

成人期ダウン症研究会 プロジェクト研究募集要項(募集は終了しました)
2018年度より新たに研究助成審査委員会を創設しました。本助成は、創造的な研究を支援することで、日本での成人期ダウン症に関する研究を更に普及・発展させることを目的とします。国内で研究に従事されているアカデミアの皆さまの積極的なご応募をお待ちしています。
対象研究 成人期ダウン症に関する国内での研究
助成金額 最大100万円/年度
助成件数 最大3件
応募資格 特になし
応募期間 2018年8月23日申請書のメール必着
※助成金使途の費目は申請書掲載に限りません、内訳を具体的に記入
※詳細資料添付も可
選考結果 2019年1月上旬(予定)までに採択者をホームページに掲載し、各採択者には採択通知を郵送
成果発表 来年度または再来年度の成人期ダウン症研究会にて研究成果を発表
応募先成人期ダウン症研究会事務局 Mail: adults.ds.society@gmail.com
2018年度研究助成審査結果(2019/1/14更新)
2018年度より新たに創設された研究助成審査委員会、長年ダウン症のある方々と関ってこられた先生に委員就任していただき、審査が行われました。
審査結果として、採択者は以下の通りです。
  1. 応募総数 16通
  2. 採択数 2通
  3. 採択結果
    ① 竹内 千仙先生(東京都立北療育医療センター 神経内科医長)
    「成人期ダウン症候群診療ガイドライン」の作成
    ② 伊藤 浩先生(社会福祉法人 幸会 理事長)
    成人期ダウン症候群のQOLの高い生活をめざした支援課題と方法に関する検討
    ―生涯発達の観点からの実態調査による成人期の実態と発達課題の解明―
  4. 採択テーマに対する助成金額
    ① 竹内 千仙先生 70万円
    ② 伊藤 浩先生 30万円
  5. 研究内容の発表
    2019年11月開催の成人期ダウン症研究会にて研究内容〔結果でなくてもよい〕 を発表予定

研究会報告

第1回成人期ダウン症研究会

2017年11月11日と12日に第1回日本ダウン症会議が開催されましたが、その第1日の午前中に、第1回成人期ダウン症研究会が開かれました。武蔵野大学の木下大生先生の「高齢期ダウン症者の認知障害の特徴」と、社会福祉法人旭川荘 旭川荘総合研究所の桑野良三先生による「遺伝子レベルから見た高齢期ダウン症者の特徴と治療に向けて」という2つの講演の後、参加者による意見交換が行われました。初めての試みにもかかわらず、全国から30名を超える研究者・臨床家の参加を得て、今後、継続的に研究会を開催していくことが決定されました。

JDSについて

公益財団法人 日本ダウン症協会(JDS)は、ダウン症(正式名は「ダウン症候群」)に関する知識の普及啓発、情報の提供、調査研究、ダウン症のある人たちとその家族に対する相談等を行い、ダウン症のある人たちとその家族の福祉の増進に寄与することを目的としています。そのための公益事業として、相談事業、情報提供事業、知識普及啓発事業、調査研究事業などを行っています。委員会の1つとして、成人期ダウン症研究会を2017年に立ち上げました。
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