成人期ダウン症の実態を多方面からとらえる

成人に至ったダウン症者の豊かな暮らしに貢献できるように研究をすすめていく上で研究会のネットワークを推進力としていただければと願っています。

成人期ダウン症研究会へのおさそい

成人期ダウン症研究会は、成人期のダウン症のある人たちに関する研究や臨床に携わる研究者の交流を促し、この分野での研究と支援方法の開発につなげることを目的に、公益財団法人日本ダウン症協会の公益事業の1つとして設立されました。近年、ダウン症者の平均寿命が60歳を超えるようになり、以前のダウン症像は大きく変化しています。医療的にも心臓手術を始め、合併症に対する診療指針はほぼ出来上がってはいるものの、成人期医療となると明らかな方針を立てられないままになっています。それは、日本における成人に至ったダウン症者の暮らしの実態、認知レベル、老化進行程度など実態調査も少なく、信頼できるデータが限られているためです。

一方、若年成人期の退行様症状、成人期のアルツハイマー病の進行などについては薬剤開発の対象にもなり、近年注目されるようになりました。さらに、高齢期になっても動脈硬化が少ない、死因として脳卒中が多いなど特徴的なことが多く、研究者の注目を集めています。そこで成人期ダウン症研究会では、成人期のダウン症者の実態を多方面からとらえ、成人期ダウン症者に発症する早期老化のメカニズムなどの病態を科学的に解明していき、成人に至ったダウン症者の豊かな暮らしに貢献できるように研究をすすめていく上で研究会のネットワークを推進力としていただければと願っています。

第2回成人期ダウン症研究会プログラム

開催日時 2018年9月1日(土)13:30~17:00
会場 大阪医科大学医学部 学Ⅱ講堂(大阪府高槻市大学町2番7号)
参加費 公益財団法人日本ダウン症協会会員 3000円 非会員 4000円(当日入会可)
※「JDS会員」とは、公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)から毎月会報を送らせていただいている会員です。 JDSは公益事業を行うにあたり、ダウン症のある方の親だけでなく、ダウン症に関わる支援者・専門家の方々にも多くご入会いただいています。 成人期ダウン症研究会のみの会員資格はありません。
内容(敬称略) 「高齢期ダウン症者の障害福祉の諸問題」茂木成美(京都大学大学院 総合生存学館)
「高齢期ダウン症者の脳病理像について」林 雅晴(淑徳大学 看護栄養学部 看護学科)
「ダウン症者の歯周病の病態メカニズム〜唾液タンパク質の抗酸化能との関連性〜」小松 知子(神奈川歯科大学大学院 全身管理医歯学講座 障害者歯科学)
「ダウン症におけるADAMTS1の病的血管新生阻害の意義〜固形がんや動脈硬化に伴う虚血性心疾患との関係〜」廣畑 聡(岡山大学大学院 保健学研究科)

研究会報告

第1回成人期ダウン症研究会

2017年11月11日と12日に第1回日本ダウン症会議が開催されましたが、その第1日の午前中に、第1回成人期ダウン症研究会が開かれました。武蔵野大学の木下大生先生の「高齢期ダウン症者の認知障害の特徴」と、社会福祉法人旭川荘 旭川荘総合研究所の桑野良三先生による「遺伝子レベルから見た高齢期ダウン症者の特徴と治療に向けて」という2つの講演の後、参加者による意見交換が行われました。初めての試みにもかかわらず、全国から30名を超える研究者・臨床家の参加を得て、今後、継続的に研究会を開催していくことが決定されました。

JDSについて

公益財団法人 日本ダウン症協会(JDS)は、ダウン症(正式名は「ダウン症候群」)に関する知識の普及啓発、情報の提供、調査研究、ダウン症のある人たちとその家族に対する相談等を行い、ダウン症のある人たちとその家族の福祉の増進に寄与することを目的としています。そのための公益事業として、相談事業、情報提供事業、知識普及啓発事業、調査研究事業などを行っています。委員会の1つとして、成人期ダウン症研究会を2017年に立ち上げました。
Copyright(c) 2017-2018 Japan Research Society for Adults with Down Syndrome(JRSADS). All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com